妊娠と仕事に関する調査 妊娠発覚後83.4%が仕事を続けたが出産までに退職した人は65%

働く女性が妊娠した際、職場や仕事との関わりをどうしているのだろうか。ゼネラルリンクが運営する、妊活・妊娠・育児の悩みを解消する情報サイト「赤ちゃんの部屋」が、妊娠した時に仕事をしていた女性500人を対象に実施した、「妊娠と仕事に関する調査」の結果からその傾向を探ってみよう。


妊娠初期は、重い荷物を運んだり、歩き回ったりするのは御法度。業務内容によっては職場に相談し、調整が必要になる。どのタイミングで会社に報告しているのかというと、「妊娠2ヵ月」の38.8%が最多。次いで32.8%の「妊娠3ヵ月」であった。「妊娠超初期」(6%)を含めると77.6%が妊娠初期の段階で職場へ報告していることが分かった。やはり、つわりなどの体調の変化や、業務内容の調整等を考慮し、妊娠が判明したら早めに職場へ報告する人が多いようだ。



妊娠が分かったとき、今の仕事を続けるべきか、退職した方がよいのか、悩むケースが多いだろう。この調査では、83.4%と8割超が妊娠中は仕事を続けたと答えている。



妊娠が分かった時は仕事を続けたものの、出産まで続けたかというと、そうではない人が多いようだ。『出産までに仕事を辞めましたか?』との質問に65%が「辞めた」と回答している。つまり、回答者の3分の2が、出産後に仕事を継続するのではなく、退職をしていたということになる。



仕事を辞めた理由はどこにあったのだろうか。最も多かったのが「つわりによる体調不良」で30.2%。「つわりの時期を乗り越えれば仕事を続けられた」という意見も多く寄せられたが、つわりが退職する要因として大きいことが分かった。他にも、「立ち仕事や外出の多い業務」(27.7%)、「重いものを運ぶなど力を使う業務」(22.1%)などが上位に挙げられていた。



仕事を持つ妊産婦が、主治医等から通勤緩和や休憩などの指導を受けた場合、その指導内容が事業主に的確に伝えられるようにするためのツールとして「母性健康管理指導事項連絡カード(母性連絡カード)」がある。しかし、利用した人はわずか24%にとどまった。母子手帳に付帯されており、目にする機会はあるものの、実際の利用はまだまだ少ないようだ。



育休を取得した後、いつ復帰するケースが多いのだろうか。『産休育休からいつ復帰しましたか?』との問いに対して、「産後1年で復帰」と回答した人が38.6%で最多であった。「延長して復帰」した人も含むと62%の人が、育休制度をしっかり活用して職場に復帰しているようだ。育児休業期間の短縮や延長は、子どもを保育園に預けられたタイミングによっても変わるようで、育児休業を取らず、「産後2ヵ月(産前産後休暇のみ)」ですぐに職場復帰した人も11.7%いることが分かった。


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