コロナ禍以降の人材戦略の変化に迫る。46.5%が「プロジェクト単位で働く専門人材」を採用していると回答。
「人材採用の方針を大きく変えた」のは3割弱
コロナ禍による経営環境の変化が企業の人材戦略や人々の働き方に多大な影響を及ぼしている。「2020年以降に所属する企業やチームの採用方針に変化があったか」という問に対し、「変わらなかった」と答えたのは17.3%と全体の2割未満。残り8割以上は何らかの形で採用を変化させていた。内訳は、「大きく変わった」が29%で、「多少変わった」が53.7%だった。
最優先したい人材要件に「専門知識」を備えていること
先述の「採用方針が変わった」とした人を対象に、「どのような人材を採用するようになったか」を聞いた。最も多かったのは、「専門知識があり、プロジェクト単位で働いてくれる人」で46.4%が回答。2位は「専門知識があり、副業・兼業として働いてくれる人」の39.3%、3位に「専門知識があり、パートタイムで働いてくれる人」の36.7%と続いた。ここから、特に企業が求めるようになったのが、専門知識を備えた即戦力であり、すぐフレキシブルに就業可能な人材だとわかる。
外部人材に仕事を依頼する理由とは? 2020年と2021年の回答を比較
同社は「外部のプロ(人材)に仕事を依頼する理由」を尋ね、2020年の結果と比較して直近2年の変化を調べている。今回2021年調査における上位2項目は、「正社員を採用するより、短期間でみつけられるから」の47.9%(2020年の結果は12.7%)と「社内で人を抱えるより、費用を抑えられるから」の43.2%(2020年の結果は18%)であった。いずれも2020年が2割以下だったのに対し、2021年では4割以上が選択していた。ここから、企業がより早いスピードで事業に参画できる人を求めていることや、正社員を雇うことがリスクになってきているという事情があることがうかがえた。また、3位は「専門性の高い人材が必要だから」の30.7%(2020年の結果は40%)で、2020年よりも1割弱数字を下げたものの、全体の3割超が外部人材を求めていた。これは、より高い専門性を備えた人材をタイムリーに求めているからだと考えられる。
コロナ禍で企業の人材戦略は大きく変化し、事業やプロジェクトに合わせて高度な知識を持った人材を求める傾向だった。採用する人材要件も正社員にこだわらない、期間も短期間など、人材活用の手法も転換期を迎えているといえそうだ。
Amazonギフト券(1,000円分)を30名様に贈呈!
また、入会者全員にビジネスに役立つ話題の書籍等と交換できるPRO-Qポイント「100ポイント」もプレゼント中!
プロフィールPROFILE
PRO-Q 編集部
PRO-Qは「人事/営業・マーケティング/経営者/財務・経理/ITエンジニア」の職種に特化したアンケートメディアです。 職種ごとのサイト展開で、専門テーマのアンケートを毎日実施中。編集部が厳選したトレンドニュースやアンケート調査レポート、PRO-Q著名人インタビューなどを掲載中。 ビジネスに役立つ知識の情報源として、「PRO-Q」をご活用下さい。
この記事にコメントする