チャットツールを利用しているのは約4割、LINEがもっとも使われている
近年、民間企業においては、業務プロセスを見直し、ワークスタイルをフレキシブル化するためのツールとして、「チャットツール」が用いられるケースが増えてきました。実際、導入を進めている企業の多くが、業務の効率化や生産性の向上を実現しています。
では実際のところ、企業においてチャットツールはどの程度利用されているのでしょうか?また、現場で最も活用されているチャットツールは、どのサービスでしょうか?PRO-Qユーザーの皆様を対象に、2018年11月6日~11月20日にかけてアンケート調査を実施しました。
チャットツールを業務で使用しているのは約4割、非メーカーがやや積極的
最初に、業務においてチャットツールがどのくらい使われているのかについて見てみましょう。『業務でチャットツールを使っていますか』という質問に対して、「今も使っている」との回答は全体で約4割の43%でした。過半数には達していないものの、日常的に使用している人は一定数いることが分かります。その一方で、「使っていないし、使うつもりもない」との回答も全体で3割に上っていました。チャットルールを使っている人と使わない人が、二極に分かれている状況がうかがえます。また、「今も使っている」との回答はメーカー(33%)よりも非メーカー(48%)の方が、使用割合が高い傾向でした。チャットツールの導入は、非メーカーの方が積極的であることが読み取れます。
チャットツールとして使われるのはLINEが最多、従業員数が多いほどSkypeの利用割合が高まる
次に、チャットツールとしてどのサービスが最も利用されているか、について見てみましょう。上記設問でチャットツールを「今も使っている」と回答した方に『もっとも利用頻度の高いチャットツールを一つ選んでください』とお願いしたところ、「LINE」が全体の約4割の38%を占め最多となりました。家族間、友人間のやり取りで利用されることが多いLINEですが、業務上でも頻繁に利用されていることがわかります。ただ、従業員数が300名未満の企業ではLINEの利用割合が多いのに対して、300名以上の企業では「Skype」の利用割合が高いです。従業員数が多いほど、LINEではなくSkypeが利用されやすい傾向にあります。
チャットツールを社外の人との連絡に用いる場合、利用されるサービスは多様化
チャットツールは社内で使われるのが通例ですが、社外の人と連絡を取る場合は、どのようなチャットツールが使われているのでしょうか? 『上記のサービスのうち、社外とのコミュニケーションに利用されているものはありますか?』という質問に対して、全体として最も多かった回答は「LINE」の38%でしたが、「Skype」が22%、「Facebook Messenger」が15%、「Slack」が10%と、社内で使われる場合よりも回答が分散していました。社外との連絡を行う場合は、相手の利用環境に合わせるためか、より多様なチャットツールが使用されていることが結果から読み取れます。
本アンケートでは、『業務でのチャットツールの利用において良かった点や、使って問題に感じている点、使わない理由など自由にお書きください』として、自由にご回答いただきました。寄せられた生の声の一部を、抜粋して紹介します。
【使っていて良かった点】
- 時短につながる。(従業員数:1000名以上、金融)
- 関係者と無料で通話ができること。(従業員数:300~1000名未満、メーカー)
- 簡易連絡において利便性を感じる。(従業員数:300名未満、マスコミ・コンサル)
【使って問題を感じる点】
- 使う人が少ないこと。自分はよく使うが、使い方がわからず相手から電話されることもしばしばあるので、形骸化している。(従業員数:1000名以上、サービス)
- 勝手な意見が横行し、業務として積みあがっているのか心配になる時がある。(従業員数:1000名以上、マスコミ・コンサル)
- 問題は、種類が多く、クライアントごとに別のツールを使う必要があるところ。共通規格ができて、使用者が好きなツールを使えたら便利。(従業員数:300名未満、マスコミ・コンサル)
【使わない理由】
- 電話の方が簡単で話も早い。(従業員数:300名未満、メーカー)
- 会議中、商談中等においては使えない。弊社の場合、プライベートな内容となる可能性が大きいため、認められていない。(従業員数:300名未満、メーカー)
【調査概要】 アンケート名称:チャットツールの業務利用に関するアンケート
調査主体:PRO-Q編集部(ProFuture株式会社)
調査期間:2018年11月6日~11月20日
調査媒体:アンケートメディア ビズPRO-Q
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