結婚やお付き合いする男女の出会い方の一つに「社内恋愛」があります。同じ時間や体験を共有するため、同僚から恋愛関係に発展するのも自然な流れなのかもしれません。しかし、ハッピーエンドではなかった場合や、仕事への影響が出てしまう場合もあり、ネガティブに捉えているケースもあるのではないでしょうか。PRO-Qユーザーの皆様の会社では、社内恋愛について規定がありますか？また、社内のスタンスはどうでしょうか？　2018年10月30日～11月30日までアンケート調査を行い、その実態を探りました。

9割以上の会社では社内恋愛規定なし

まずは現在の状況から見てみましょう。『「社内恋愛」について、就業規則などで規定がありますか？』という質問では、実に94％もの会社が「ない」と回答しています。会社は社員のプライベートな時間の使い方については規定できませんが、社内秩序の乱れや、会社の信用にかかわるような事態が起こることを懸念して規定することは可能です。ただし、仮に就業規則で社内恋愛を禁止していたとしても、社内恋愛が発覚したからとそれを理由に直ちに社員を処分することはできません。そのため、本心では就業規則に盛り込みたいけれどできていない、という会社もありそうです。

社内恋愛OK！ただし、仕事に影響がない範囲で

次に、『「社内恋愛」について会社としてはどのようなスタンスでしょうか？』という質問に対しては、「社内恋愛、大いに結構」が19％、「仕事に影響ない範囲でなら容認」が68％となり、86％の会社で“社内恋愛容認”というスタンスのようです。また、「出来れば控えてもらいたい」が5%となりますが、次の設問の結果を見ると反対の色が強そうです。他にも、「明文化されていないが暗黙のルールで「禁止」！」という回答も8%ありました。

会社のスタンスと個人の意見は別、2割が社内恋愛反対派

個人の意見としての賛否はどうなるでしょうか？『あなた自身は社内恋愛について賛成ですか？反対ですか？』という質問に対しては、賛成80％、反対20％という結果になりました。設問2で聞いた、会社のスタンスとしては社内恋愛OKという回答が合わせて86％ありましたが、個人の気持ち的には「反対」の意見も多いようです。特に、非メーカーで従業員数300名以下の会社で「反対」が33％と目立って高くなっています。

最後に、社内恋愛について賛成や反対の理由について、フリーテキストで回答してもらいました。

【賛成・権利だから】

• 会社に規制・制約されるようなことではないから。（従業員数：1000名以上、サービス）
• 人生の自由ですよね。（従業員数：300名未満、メーカー）
• 個人の感情に関するものなので、会社として何かする方が不適切。（従業員数：1000名以上、メーカー）

【賛成・自然な流れだから】

• （同じ職場で働く）似た価値感の人間同士で、相性が合いやすいと思うから。（従業員数：300名未満、商社・流通）
• 出会いの機会の多さや仕事への相互理解。（従業員数：300名未満、マスコミ・コンサル）
• かつて私もそうだった、から。（従業員数：300～1000名未満、サービス）

【反対】

• うまくいかなかったとき大変だから。（従業員数：1000名以上、運輸・不動産・エネルギー）
• うまく行っているときは、まだいいが、やはり関係が悪くなると、自分は我慢できても、デメリットの方が大きい。仕事とプライベートの分け方も難しい。（従業員数：300名未満、マスコミ・コンサル）

【その他】

• 出会いがあるなら、積極的に活用すべし。社内外関係ない。個人の力量なので。（従業員数：300名未満、メーカー）
• 恋愛は個人の問題なので、会社でどうこうはありませんが、社員には会社内での恋愛のリスクなどについてはお話しするようにはしております。（従業員数：300名未満、サービス）
• 少子化抑制につながるのであれば。(従業員数：1000名以上、サービス）

【調査概要】 アンケート名称：あなたの職場の「社内恋愛」事情は？
調査主体：PRO-Q編集部（ProFuture株式会社）
調査期間：2018年10月30日～11月30日
調査媒体：アンケートメディア ビズPRO-Q

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