電子タバコの認知度は高く、普及には約8割が賛成
現在、各企業において喫煙に対する規制が強まりつつあり、就業中の喫煙を一切禁止する「社内完全禁煙」に取り組む動きが加速化しています。一方で喫煙者の側では、副流煙の出ない「電子タバコ」を利用することで、禁煙強化の風潮に対応しようとする人が増えてきました。そこでPRO-Qユーザーの皆様を対象に、喫煙習慣があるかどうか、電子タバコとは何か知っているかどうか、そして電子タバコの普及に賛成か反対かについてアンケートで意見を集めました。(期間は2018年11月27~12月25日まで)
喫煙者の割合は3割、従業員数の少ない企業ほど喫煙割合が高い
最初に、喫煙状況について見てみましょう。『あなたは喫煙者ですか?』という質問に対して、「はい」と答えたのは全体の30%でした。喫煙習慣のある人は少数派であることがわかります。従業員数別に見てみると、300名未満の企業では「はい」が34%なのに対して、300~1000名未満の企業では27%、1000名以上の企業では23%となり、従業員数が少ないほど喫煙者の割合が高いです。また、メーカーでは「はい」が21%なのに対して、非メーカーでは35%と、非メーカーの方が喫煙者は多い傾向にあることが読み取れます。
電子タバコの認知度は高く、喫煙者の多くが利用している
次に電子タバコの認知状況について見てみましょう。『電子タバコを知っていますか?』という質問に対して、「知らない」のは全体でわずか2%でした。電子タバコは、既にほとんどのビジネスパーソンに認知されているとみてよさそうです。しかし、喫煙者のうち「知っているが使ったことはない」のはわずか8%。つまり、電子タバコを知っている喫煙者の多くは紙巻タバコの代わりに電子タバコを利用している実情が読み取れます。
電子タバコの普及は約8割が「賛成」、メーカーの方が普及に対して肯定的
電子タバコの利用者が増えることに対しては、どのように感じているのでしょうか。『電子タバコの普及に賛成ですか? 反対ですか?』と質問したところ、「賛成」は全体で77%にのぼりました。副流煙の出ない電子タバコに肯定的な印象を持っている人は多いようです。メーカーと非メーカーの数値を見てみると、「賛成」は非メーカーが73%であるのに対し、メーカーはそれよりも13ポイントも高い86%です。メーカーの方が、電子タバコの普及を積極的に認めようとする傾向があるようです。
本アンケートでは『電子タバコのイメージについて、ご自由にお書きください』として、自由にご回答いただきました。寄せられた生の声を抜粋してご紹介しましょう。
【肯定的なイメージ】
- 周囲に迷惑をかけないのだから、タバコの愛好者が使われる分には何の嫌悪感もない。(従業員数:1000名以上、メーカー)
- 受動喫煙等、非喫煙者への配慮や、社会環境の変化を考えれば。(従業員数:1000名以上、商社・流通)
- 恐らく健康被害はあると思うが、「周りに迷惑をかけない」という意味では普通のタバコよりマシ。(従業員数:300名~1000名未満、運輸・不動産・エネルギー)
- 普通のタバコに比べて煙の被害がかなり少なく、子どもと一緒に喫煙者のそばを通らなければならない時でも副流煙や火傷の心配をしなくて済みそう。夫が使用しているが、普通のタバコとは違った少し甘ったるい香りがするものの、普通のタバコのにおいでは咳き込む私もあまり咳き込むことはなく、そのストレスは軽減されている。(従業員数:300名未満、サービス)
【否定的なイメージ】
- 結局煙が出るので、イメージが悪い。(従業員数:1000名以上、サービス)
- 嫌煙家なので周りで吸って欲しくない。どんなタバコであろうとも。(従業員数:300~1000名未満、サービス)
- 非喫煙者にとっては、従来タバコも電子タバコも一緒で害あるものといった認識かと思う。(従業員数:1000名以上、メーカー)
- 従来型に比べ、紫煙の出る量は少なくなっているが、それでもまだタバコ特有のにおいが鼻につく。(従業員数:300名未満、サービス)
【わからない】
- 全体的にどういうものなのか、よくわからない。(従業員数:1000名以上、サービス)
- 臭くないイメージだが、実際には周りに電子タバコを吸っている人がいないので、わからない。(従業員数:300名未満、金融)
【調査概要】 アンケート名称:「加熱式タバコ」に関するアンケート
調査主体:PRO-Q編集部(ProFuture株式会社)
調査期間:2018年11月27日~12月25日
調査媒体:アンケートメディア ビズPRO-Q
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