インターネットで登録をするだけでポイントがたまる、コンビニやスーパーなど様々な店舗でポイントが共有化できる、といったサービスが広がっています。一方、大手企業からの個人情報流出のニュースも後を絶たず、こうしたサービスの利用にリスクが伴うと感じる人もいるでしょう。そこで、PRO-Qユーザーの皆様のパーソナルデータの扱い等に関する意識調査をアンケート形式にて行いました。（調査期間は2019年2月4日～2019年2月25日まで）

個人情報の一元化サービスの利用については約6割が消極的

まず、『同意の下、複数企業間で個人情報やID・パスワードなどを一元管理できるサービスがあれば利用しますか？』と尋ねました。「とても利用したい」（5％）、「やや利用したい」（36％）の積極派は合計で41％、「あまり利用したくない」（34％）、「全く利用したくない」（25％）の消極派は合計で59％という結果になりました。引っ越しの際の住所変更やパスワード変更などの運用が楽になるというメリットについては理解しつつも、積極的に利用している人は少ないようです。

それってメリットあるの？ 信頼できる？

近年、ビッグデータの活用が様々なビジネスにおいて検討されており、パーソナルデータの収集にも多くの企業が乗り出しています。そこで、『購買履歴や行動履歴が個人情報に紐づけられて、特定の企業に蓄積されることについて、どう考えますか？』と聞いてみたところ、回答率の高い順に「企業がどのように情報を利用するかわからず、正直怖い」（36％）、「適切なサービスや情報の提供その他、なんらかの『対価』が得られるなら理解できる」（25％）、「情報漏洩が怖い」（22％）という結果に。パーソナルデータを企業に預けることでメリットがあるかどうかやその企業を信頼できるかどうかが気になるところのようです。

セキュリティ対策を行った上で利益還元があったとしても……

利用者にとって最も気になるリスクは、情報漏洩ではないでしょうか。そこで、もしも『個人情報を適切なセキュリティの下で管理し、企業に販売し、利益を還元してくれる機関があれば、利用したいですか？』と質問をしてみました。すると、「とても利用したい」（11％）、「やや利用したい」（28％）の積極派は合計で39％、「あまり利用したくない」（36％）、「全く利用したくない」（26％）の消極派は合計で62％となり、前提条件が変わっても個人情報の提供には消極的であることに変わりがないという結果になりました。

パーソナルデータ（個人情報）の管理について、皆様の自由な意見を記述してもらったところ、まだまだ課題があると感じる厳しいご意見が多くみられました。

【理解はできるけど…】

• 過剰な保護は不要だが、明らかに財務状況を把握した上で発信されたと推察されるDMが届くのは腹立たしく感じる。（従業員数：1000名以上、メーカー）
• 個人情報は金銭的価値があるのは理解できるが、気持ちいいものではない。利益還元されるからといって積極的に動こうとは思わない。（従業員数：1000名以上、メーカー）

【条件付きでやや前向き】

• 個人情報の収集や管理について用途や目的を本人がはっきりと認識していれば良いが、知らないところで利用されていることに不安感がある。（従業員数：300名未満、運輸・不動産・エネルギー）
• ある程度メリットがあれば、提供は構わない部分もある。（従業員数：300名未満、マスコミ・コンサル）

【個人情報に関する厳しいご意見】

• 必ず情報漏洩、もしくは違法に情報を得られることを認識しなければいけない。（従業員数：300名未満、メーカー）
• 個人情報は外に出した瞬間から流出するものと考える必要がある。（従業員数：300～1000名未満、メーカー）
• 正直なところ、個人情報保護なんてあってないようなものだと思う。（従業員数：1000名以上、サービス）

【漏洩前提の自己防衛をすべし】

• 流出が相次ぎ、逆に感覚がマヒしてしまっている部分があると思うが、もはや流出が前提の動き方をしなければならないと感じる。（従業員数：1000名以上、メーカー）
• セキュリティに万全はなく、漏洩のリスクを伴うもの。出来る限り無難な情報に限定しての公開に自分で心掛けるしかないと思う。従業員数：1000名以上、メーカー）

【調査概要】 アンケート名称：「パーソナルデータ」に関するアンケート
調査主体：PRO-Q編集部（ProFuture株式会社）
調査期間：2019年2月4日～2月25日
調査媒体：アンケートメディア ビズPRO-Q

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