従業員エンゲージメントを向上させることが リファラル採用=欲しい人材の獲得へとつながる

注目される従業員エンゲージメントの現状は?

近年多くの企業が注目している従業員エンゲージメント。その効果は、採用から離職防止、健康経営、さらには生産性向上まで幅広い。なかでも採用難の昨今、優秀な人材を1人でも多く確保するためには、エンゲージメント向上がより一層重要視されるようになる。

従業員エンゲージメントの採用に対する効果について触れる前に、まずは従業員エンゲージメントの現状について見ていきたい。アデコ株式会社が20代~60代の働く人を対象に実施した「従業員エンゲージメントに関するアンケート」によると、「会社や仕事に誇りや愛着を持っている」と回答した人は47.5%と半数近くに達した。また「会社の成長のために、求められる以上の仕事をしたいと思いますか?」というエンゲージメントの度合いを測る質問に対しては、「非常にそう思う」「そう思う」の合計が46.0%で、「あまり思わない」と「まったく思わない」の合計13.7%を大きく上回った。しかし、「どちらともいえない」と答えた人も約4割おり、仕事を自発的に行う人が多数派とは言い切れないのが現状だ。

近年、ワークライフバランスが重視され、個々の働き方やキャリア観が多様化している中、かつてのように会社への強い愛着や忠誠心を持つ人が少なくなっていることが、この結果に表れていると言えるだろう。 

「従業員からの紹介」が欲しい人材を採用する一番の近道

2017年11月にHR総研が実施した「キャリア採用とアルバイト採用に関する調査」によると、キャリア採用で利用している手段として、大企業では「従業員からの紹介」が46%、また今後利用が高まる手段としても、「従業員からの紹介」が25%と、全体の3位につけている。「従業員からの紹介(リファラル採用)」は、現在大企業を中心に着実に増えており、母数を確保することが難しい採用状況において、確率の高い、効果的な手段として、今後ますます広がっていくことが予想される。

ここでもう一度、前述したアデコの従業員エンゲージメントに関する調査に戻ろう。注目は、採用経路のひとつ「従業員からの紹介」に直結する、「友人にあなたの会社への就職・転職を薦めたいか」という設問への答えだ。この問いに対し、「非常にそう思う」「そう思う」と回答した人は合わせて18.6%と、全体の2割にも達していないのである。自社への愛着を持っている人は半数近くいることがわかったが、そうした人たちも友人に薦めるほどの強い愛着は持ってはいないということだろう。 

仕事に対する社会的意義の実感が会社に対する愛着心につながる

アデコの調査結果によると、自社へのエンゲージメントを喪失させる理由として多かったのは、「給与やポジションがあがらない」(41.7%)で、続いて「上司が適切に評価してくれない」(35.8%)となった。いかに待遇や評価に対する不満が多いかがわかる。

また、2017年10月に人材採用のエン・ジャパン株式会社が発表した、「月給」をテーマにしたアンケートの結果を見ても、「元々の月給に満足していない」「昇給額が少ない」などの理由で、モチベーションアップにつながっていないという結果が出ている。

逆に、会社への誇りや愛着心を持っている人の理由は、「仕事に社会的な意義を感じている」(47.4%)が最も多く、2位の「雇用が安定している」(29.1%)と、3位の「ワークライフのバランスと柔軟性がある」(26.1%)を大きく上回っている。

採用難が深刻化する中、優秀な人材を確保するうえで有効な手段となるリファラル採用。しかし、そのリファラル採用を成功させるためには、従業員エンゲージメントを向上させ、従業員に「自分の会社を友人に勧めたい」と思ってもらえるようにしなければならない。つまり、一人でも多くの従業員が自分の仕事に社会的な意義を感じ、会社に強い愛着や忠誠心を持つようにすることが、採用難の時代に勝ち残れる企業になる近道ではないだろうか。

この記事を「シェア」お願いします。

この記事にコメントする

コメントを投稿するには会員登録(無料)が必要です。
入会いただいた方の中から抽選で、
Amazonギフト券(1,000円分)を30名様に贈呈!

また、入会者全員にビジネスに役立つ話題の書籍等と交換できるPRO-Qポイント「100ポイント」もプレゼント中!

プロフィールPROFILE

PRO-Q 編集部

PRO-Qは「人事/営業・マーケティング/経営者/財務・経理/ITエンジニア」の職種に特化したアンケートメディアです。 職種ごとのサイト展開で、専門テーマのアンケートを毎日実施中。編集部が厳選したトレンドニュースやアンケート調査レポート、PRO-Q著名人インタビューなどを掲載中。 ビジネスに役立つ知識の情報源として、「PRO-Q」をご活用下さい。

関連キーワード:

雇用 給料

アンケート集計結果レポートREPORTS