ベストセラー『ビジネスモデル全史』『戦略子育て』著者の三谷宏治氏インタビュー 第3回:AI時代を生き抜くための「3つの力」とは? ~ビジネスパーソンに届けたい『戦略子育て』~


日本中を飛び回り、講義や講演を行う三谷宏治氏が、いま力を入れて発信しているのが「人材育成」、とりわけ子育てに関することだ。「子育てとは、子どもの自立に向けたたった20年前後の人材育成プロジェクト」と、近著『戦略子育て』(東洋経済新報社、2018)で語る三谷氏。長く人材育成に関わり、ご自身も3人の娘を育てた経験から見出した、未来を切り拓くための「3つの力」とは?

K.I.T. 虎ノ門大学院 教授
三谷 宏治(みたに こうじ)
1964年大阪生れ、福井で育つ。東京大学 理学部物理学科卒業後、ボストン コンサルティング グループ(BCG)、アクセンチュアで19年半、経営コンサルタントとして働く。92年 INSEAD MBA修了。2003年から06年 アクセンチュア 戦略グループ統括。2006年からは特に子ども・親・教員向けの教育活動に注力。現在は大学教授、著述家、講義・講演者として全国をとびまわる。K.I.T.(金沢工業大学)虎ノ門大学院 教授の他、早稲田大学ビジネススクール・女子栄養大学 客員教授。放課後NPO アフタースクール・NPO法人 3keys 理事を務める。『経営戦略全史』(2013)はビジネス書2冠を獲得。永平寺ふるさと大使。3人娘の父。

AIに負けないリアルな試行錯誤力を育てるには

――三谷さんは、人材育成や子育てについて、多くの講演を行っていらっしゃいます。近著『戦略子育て』でも、「発想力」「決める力」「生きる力」、これら3つの力を、AI時代を生き抜くためのリアルな試行錯誤力として語っておられました。この3つの力について教えてください。

三谷 これまでの『経営戦略全史』にせよ『ビジネスモデル全史』にせよ、最後に行きつくのはイノベーション、革新です。では、そのイノベーションはどう起こすのかというと、結局は試行錯誤しかないんです。どれくらい高速で、かつ上手に試行錯誤できるのかどうかでイノベーションの実現確率が変わります。『戦略子育て』の前半では、そういうことを語っています。「世の中が大きく変わる」とか「AI時代」という言葉に、親たちが危機感を持っているからです。親たちはみな、この時代に子どもに生を授けた責任を感じています。であれば相応の覚悟を促したいと思っています。

その覚悟とは結局、親が「子どもにただ勉強させるだけでは駄目だ」ということを納得するということです。しかし実際には多くの親が、心の中で「未来は読めないけれど唯一確かなのは一流大学に入ること」「そうすれば選択肢が拡がって将来は大丈夫」「だから親としてすべきなのは少しでも偏差値の高い学校に子どもを行かせること」と思っていたりします。「偏差値の高い大学に入るためには、恋愛も部活も禁止。家事の手伝いなんて時間のムダ!」と断じる親もいるくらい。でもそれこそが子どもの未来の選択肢を狭めます。親に言われて、その通りに勉強だけしてきた人間が、これからの企業にとって魅力的でしょうか。首尾よく採用されたとしても、この複雑で曖昧な時代をその子は生き抜いていけるでしょうか。これからの時代を生き抜くためには、知識中心の勉強以外の力の方が大切なのです。

以前、NHK教育テレビ「ウワサの保護者会」に出たとき、娘の受験へのストレスを抱えた母親が、その本音を語っていました。“結局「子どものため」と言いながら実は、「自分のため」「周りからの評価を得るため」に子どもに勉強させていると。”「あのお母さんは子どもをいい学校に入れた」が一番評価されることだからそれに邁進(まいしん)する。でもそれで受験に失敗したら子どもも親も落ち込むだけ。再起の気合いも入りません。

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