学生が内定受諾を親に確認する「オヤカク調査」。今後重要視される可能性大。
「オヤカク」、約8割の学生は知らないと回答
「オヤカク」(親確)とは、新卒の就活における新用語だ。親の意思を確認することから「オヤカク」と言われており、企業が内定受諾した学生に対して「自社への入社について親から承諾を得たか」を確認する行為のことを指す。近年、学生本人が内定先を親に報告した際、さまざまな理由から反対されることも多く、企業にとっても「オヤカク」は重要だと言われている。「オヤカク」は就活を行う学生たちにどの程度認知されているのだろうか。
まず始めに「オヤカクという言葉を知っているか」と尋ねると、「知っている」と回答した学生はわずか15.7%だった。一方、79.6%の多くの学生たちが「知らない」と回答しており、まだ学生たちの間でこの言葉が浸透していないことがわかる結果となった。
※レバレジーズ株式会社調べ
親から反対される割合は女子学生に多い
次に、「就職活動で親に反対されたことがあるか」を質問したところ、反対されたことがある学生は、全体で22.7%という結果になった。男女別に見ると、男子学生は14.8%、女子学生は33.3%の学生が反対された経験をしており、その割合は女子学生の方が高いことが分かる。
※レバレジーズ株式会社調べ
男子学生と女子学生で反対される内容の違いとは
「就職活動を反対された具体的な理由は何か」を質問したところ、男子学生は「将来性がない」が最も多く、次いで「ネットでよくない評判や噂を聞いた」だった。一方、女子学生は「ネットでよくない評判や噂を聞いた」が最も多く「将来性がない」「福利厚生面」と言う回答が続いた。男子学生と女子学生では、親から反対される内容に違いがあるようだ。
※レバレジーズ株式会社調べ
就職活動中に親に相談するタイミングは「内定を得た段階で相談」が最多
「就職活動の中で親に相談したタイミングはいつか」を質問したところ、男女共に「内定を得た段階」と回答した人の割合が最も高かった。2位以降の回答を見ると、男子学生では、「企業選びの段階」「エントリーシートを書くとき」となっており、女子学生では「企業選びの段階で相談」「就職活動がうまくいかないときに相談」「業界や職種を選ぶとき」という結果だった。
今回の調査から、男子学生と女子学生では、親から就職活動に反対される「割合」や「反対される理由」、親への就職活動の相談や報告する「タイミング」にも相違があることが分かった。
※レバレジーズ株式会社調べ
今後、内定辞退率の高止まりの改善や採用コストの削減を実現するためにも、「オヤカク」の重要度は高まることが予想される。企業においては、内定者本人だけでなく、両親や家族からも内定承諾が得られるよう対応する姿勢が求められるのではないだろうか。
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