双日が多様な働き方を支える仕組みを導入。「独立・起業支援制度」や「ジョブ型新会社の設立」など

双日株式会社(以下、双日)は2021年3月19日、「独立・起業支援制度」の導入や「ジョブ型新会社」の設立により、社員一人ひとりが持つ「多様なキャリア志向」や「働き方に対するニーズ」を実現すると発表した。同社は、「人材」や「事業」を創出する総合商社として、社員の望むキャリアパスを支援するとともに、積極的に挑戦し続ける人材を確保・育成して企業文化の変革を目指すという。

新たな価値を創造し、社員のキャリアを支援

昨今の「労働力不足」に加え、働く価値観の変化により「兼業・副業」が浸透するなど、働き方は大きな転換期を迎えている。双日はこのような中、社員が高いモチベーションを持ちながら成長実感がともなう仕事ができるよう、「多様な働き方」を支える選択肢を増やすことを決定した。

まず、同社および関連会社を退職した社員が設立する「双日アルムナイ」を支援し、退職者同士や同役職社員とのネットワークを形成する。こうして、現状の領域にとらわれない事業機会を増やしていく構えだ。




また、双日は今回「独立・起業支援制度」の導入と「ジョブ型新会社」の設立を実施する。このうち「独立・起業支援制度」では、独立・起業を企図する社員に双日の「資金」、「情報」、「ネットワーク」といったリソースを提供し、事業推進を支援する。加えて、双日アルムナイのメンバーからアドバイスや資金供給を受けることも計画しているとのこと。社内ビジネスコンテスト「Hassojitz Project」で発案されたアイデアも、本制度を適用して事業化し、独立・起業することが可能だ。

また、「ジョブ型新会社」は、社員の「やりたいこと」を支援するキャリアプラットフォームだ。35歳以上の同社社員のうち、希望者が対象となる。同プラットフォームにおいては、キャリアの選択肢の幅を広げるために「70歳定年」、「就業時間/場所の無制限化」、「副業・起業」を可能とし、新たなキャリアパスを創り出していくという。社員は双日から新会社に転籍することで、これまでに培ったスキルや経験を社内外で生かし、新たな価値を提供することを狙いとしている。




働き方に対する人々の姿勢が変化する今、企業には「多様な働き方を支える仕組み」を構築することが求められている。その仕組みが、企業の柔軟性を高めることにも繋がるのではないだろうか。


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