インターンシップは「リアル開催」が23年卒学生の理想か。しかしながら「オンラインの良さを活かしたい」という声も

株式会社学情は2021年4月28日、「23年卒の就職活動」に関するアンケートの結果を発表した。調査期間は2021年4月13日~21日で、2023年3月に卒業および修了予定の大学生・大学院生458名から回答を得た。これにより、学生の希望するインターンシップの参加方法などが明らかとなった。

23年卒に聞く、インターンシップが「リアル」か「オンライン」か選べるとしたら?

採用活動の在り方が変化し続ける中、さらにコロナ禍の「インターンシップ」の開催方法を試行錯誤する企業も多い。学生は、インターンシップの開催方法について、どのように考えているのだろうか。

はじめに、「インターンシップの参加方法を『リアル』と『オンライン』から選べる場合、希望する参加方法」を尋ねた。すると、「リアル」が28.4%、「どちらかと言えばリアル」が45.9%で、合計74.3%がリアル参加を希望していることが分かった。一方、「オンライン」および「どちらかと言えばオンライン」は合計25.5%と、「リアル」が「オンライン」を48.8ポイント上回った。学生からは、「直接参加した方が、企業の雰囲気を理解できる」、「実際に仕事を体験し、仕事理解を深めたり、志望理由を作ったりしたい」となどの声があがった。



「リアル」インターンシップに参加したい理由は、「企業の雰囲気を知りたい」など

さらに、「『リアル』で開催されるインターンシップに参加したいか」を聞くと、96.9%が「参加したい」と回答した。自由回答では、「実際に訪問することで、企業の雰囲気を知りたい」、「画面越しの参加より、より多くの情報を得られると思う」、「本格的なインターンシップに参加し、就活の準備を進めたい」などの声が寄せられ、直接訪問型のインターンシップへの前向きな意向がうかがえた。



「オンライン」インターンシップのメリットは、気軽に参加でき、有効活用できること

また、「『オンライン』型のインターンシップへの参加希望」を尋ねると、「参加したい」が96.5%と、「リアル」型のインターンシップに迫る結果に。自由回答では、「参加方法に関わらず、就職活動のためになるから」、「Web面接を導入する企業も増加しているため、オンラインインターンシップも経験したい」、「志望業種・職種を絞り込んでいない時点では、オンラインも上手に活用して情報収集したい」などの声があがった。場所や時間的なハードルが下がるオンラインインターンシップを有効活用して、就職活動の準備を進めたいという意向がうかがえる。




コロナ禍で「オンライン」でのインターンシップが増えているが、リアルな体験で得られる情報を求める学生も多いようだ。今回寄せられた学生の声を汲み取りながら、企業も学生の納得感が高い方法を検討していきたい。


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