制度の有無だけでなく“実際に利用できるか”が重要。「テレワークを利用したい」20代転職希望者は8割を超える結果に
20代の8割が、テレワークの制度を「利用したい」と回答
新型コロナウイルスの影響により、テレワークが普及・定着する中、20代の転職希望者は、転職先の企業でのテレワーク実施についてどのように考えているのだろうか。
はじめに同社は、「入社する企業に、テレワークの制度があったら利用したいか」を尋ねた。その結果、「利用したい」が57.1%、「どちらかと言えば利用したい」が25.9%で、合計83%となった。20代の社会人の8割以上が、「テレワーク制度を利活用して仕事をしたい」と考えていることがわかった。
フリーコメントでは、「通勤時間がなくなる分、時間を有効活用したい」や、「メリハリをつけて働きたい」といった、テレワークに対して前向きな声があがった。一方、「業務内容によって出社とテレワークを使い分けたい」、「アイデアを出す打ち合わせは、対面で実施したい」といった意見もあり、状況に合わせてテレワークを活用したいと考えている人もいるようだ。
テレワークの実施希望頻度は「週に3~4回」が最多。新卒学生よりも多い傾向に
続いて同社は、「入社先の企業でテレワークを利用したい」とした回答者に対し、「実施したい頻度」について尋ねている。すると、「週に3~4回」が26.1%、「毎日」が21.7%、「週に1~2回」が17.2%などとなった。
なお、同社が2021年9月に行なった新卒学生(2023年卒)を対象に実施した同調査では、「週に1~2回」が28.5%、次いで「週に3~4回」が25.6%となっているものの、「毎日」は8.1%に留まっている。20代の社会人は、新卒学生よりも高い頻度でテレワークを実施したいと考えているようだ。
一方、23.6%が「入社後、仕事に慣れてから実施したい」と回答していることや、「週に1回以上出社したい」と考えている人も多いことから、「出社とテレワークを組み合わせた働き方をしたい」という意向を持つ人も一定数いることがうかがえる。
20代の半数以上が、応募時にテレワーク制度の有無を重視
回答者全員を対象とした、「応募時にテレワーク制度の有無を重視するか」との質問に対しては、「重視する」が27.5%、「どちらかと言えば重視する」が29.6%で、合計は57.1%だった。半数以上が、テレワークの有無を重視して応募する企業を決める傾向にあることが判明した。
フリーコメントでは、「テレワークを導入していることで柔軟な働き方ができそう」や、「テレワークのほうが効率良くできる仕事もあると思う」、「ライフステージに変化があっても、働き続けられそう」といった声があがった。また、「重視はしていないが、制度の有無は確認する」、「制度の有無よりも、実際に利用できるかを確認したい」などといった意見もあった。
20代の社会人の中には、出社とテレワークを組み合わせた働き方をしたいと考えている人が一定数いることがわかる結果となった。転職先企業への応募時にテレワーク制度の有無を重視するだけでなく、「実際に制度を利用できるか」を確認したい人もいるようだ。テレワークの導入を強みとして人材採用を行う企業は、制度の有無に加え、実際の活用状況を公表することも重視してみてはいかがだろうか。
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