インターンシップへの参加も後押しか。約6割の23卒学生が、広報解禁の1ヵ月以上前から「選考に参加したい企業」を決めている。

株式会社学情(以下、学情)は2022年2月15日、2023年3月卒業(修了)予定(以下、23卒)の大学生・大学院生を対象に実施した「就職活動」に関するインターネットアンケートの中から、「就職活動準備の進捗状況」に関する調査結果を発表した。調査期間は2022年1月19日〜27日で、23卒の学生471名から回答を得た。これにより、同年1月時点での、23卒生における就職活動の準備状況が明らかとなった。

エントリーしたい企業を決めている23卒学生は約6割に。インターンシップ等を通じて決める学生も

就職活動および新卒採用は早期化の傾向が強まり、広報解禁となる3月より前に、「選考に参加したい企業」の検討を進める学生が増えている。では、2022年1月時点での、23卒生の就職活動準備の状況はどのようになっているのだろうか。

はじめに学情が、「選考に参加したい企業およびプレエントリーしたい企業は決まっているか」を尋ねると、「決まっている」が61.4%となった。この回答を、「選考を希望する企業数」に分けて見ると、「3〜5社」が21.6%、「1〜2社」が14.4%、「10社以上」が14%、「6〜9社」が11.4%だった。6割以上の学生が、広報解禁まで1ヵ月以上ある1月の時点で「選考に参加したい企業」が決まっており、参加希望の企業を複数社決めている学生も多いことがわかった。

「選考に参加したい企業が決まっている」と回答した学生からは、「インターンシップに参加した企業は、企業の雰囲気や仕事内容をしっかりと理解することができたため、選考に参加したいと思う」や、「複数のインターンシップに参加するなかで、入社したい企業を見つけることができた」、「インターンシップ参加企業の中から、選考に参加する企業を選びたい」といったコメントがあった。インターンシップ等で企業や仕事への理解を深め、志望する企業を見つけている学生が、一定数いることがうかがえる。



4割近くの学生がすでに選考への参加経験「あり」と回答

次に同社は、「これまでに選考に参加したことはあるか」を聞いている。その結果、「ある」が37%、「ない」が63%となった。同年1月時点で、既に選考への参加を経験している学生が4割近くいることがわかった。




就職活動の早期化の流れを受け、23卒の学生においても、広報解禁前から選考に参加したい企業を固めるなど、早めに準備を進めている人が多い傾向にあることがうかがえる。インターンシップ等が、その企業の選考への参加意思にもつながっていることから、学生の就労意欲を高められるような採用活動の内容を検討していきたい。


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