Z世代の約7割が新入社員研修を「満足」と評価する一方、“コミュニケーション不足”を指摘する意見も

株式会社manebi(以下、manebi)は2022年4月13日、2021年卒業(以下、21卒)で入社した若手社員を対象に実施した「Z世代の研修」に関する実態調査の結果を発表した。調査期間は2022年3月29日~30日で、21卒で入社した社員105名から回答を得ている。これにより、2021年に実施された新入社員研修に対する、Z世代の社員の満足度や、不満に思ったことなどが明らかとなった。

約7割が2021年実施の新入社員研修に「満足」と回答

2022年度が始まって間もない現在、22卒を対象とした新入社員研修を実施する企業も多くあると考えられるが、前年度の21卒を対象とした研修の実施状況はどのようになっていたのだろうか。

はじめにmanebiは、「自身が経験した研修を振り返った上での満足度」について尋ねている。その結果、「かなり満足している」が7.6%、「やや満足している」が62.9%、「あまり満足していない」が15.2%、「全く満足していない」が7.6%だった。約7割が、新入社員研修に満足していたことがわかった。



満足した理由は「研修内容が充実していたから」が最多

次に同社が、新入社員研修に「満足している」とした回答者に対し、「その理由」を複数回答で聞いたところ、「研修内容が充実していたから」が48.6%で突出していた。以下、「研修の内容が大幅に業務に生かされているから」と「研修の難易度が自分に合っていたから」がともに23%、「研修後、仕事へのモチベーションが上がったから」と「学習環境が整備されていたから」がともに20.3%と続いた。



約7割が研修により「会社への理解や帰属意識が高まった」と回答

続いて、同社は全員に対し、「研修を経験したことにより、会社への理解や帰属意識は高まったと思うか」と質問した。すると、「かなりそう思う」が13.2%、「ややそう思う」が54.3%で、合計67.5%となった。



研修に対する不満は「オンライン研修で同期と仲良くなる機会が少なかった」がトップ

次に同社は、「自身が研修に対して不満に思ったこと」について複数回答で聞いている。その結果、「オンライン研修で同期と仲良くなる機会が少なかった」が31.4%、「自分のためになるのかが分からない」が24.8%、「アフターフォローが充実していない」が21.9%となった。

フリーコメントでは、「自分の所属についての研修を、もっと充実させてほしかった」や「対面での研修だったが、自己学習の時間も多く充実感を得られなかった」、「オンラインの場では発言しにくく、コミュニケーションが上手く取れなかった」などの意見が見られた。



4割以上が研修に「対面コミュニケーションの活性化」を求める

また、「研修に対して求めることや要望」については、「対面のコミュニケーションを活性化させてほしい」が41.9%、「研修中の手厚いサポートが欲しい」が35.2%、「必要以上に厳しい指導は避けて欲しい」が30.5%などとなった。

フリーコメントには、「今後の仕事に役に立つ研修をしてほしい」や「同期との仲が深まる研修がいい」、「キャリアについて話す時間がもっとほしい」などの回答があった。




本調査結果から、21卒においては、新入社員研修に「満足」と評価するZ世代の社員が約7割にのぼることがわかった。一方で、コミュニケーションやアフターフォロー不足を感じていた人もいたことから、対面・オンラインいずれの実施方法であっても、他の社員と十分にコミュニケーションがとれるような研修内容を検討し、企画していきたい。


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