同調査ではまず、「職場で最も幸せを感じる瞬間」について質問されている。
回答の結果は以下の通りだ。

1位：自分自身が携わる仕事で上司と同僚から最高の評価をもらった時……38％（331人）
2位：同僚からの信頼と愛情を感じる時…… 32%（276人）
3位：自分が企画した仕事が社会的に大きい影響を与える時…… 10%（89人）
4位：年収が10％以上上がる時……10%（84人）
その他……10％（87人）

この結果から、ミレニアル世代の女性は、職場の人間関係の中で幸せを得る傾向があることが伺える。

次に、「転職するならば、どんな会社へ行きたいか？」についても訊かれているが、ここでもやはり、職場の人間関係を重視する声が多くなっている。
詳細な結果は以下の通りだ。

1位：信頼できて頼れる同僚がいる会社……48％（420人）
2位：世の中に貢献できる社会的価値を生み出す会社…… 20%（173人）
3位：年収を30％以上引き上げてくれる会社…… 18%（159人）
4位：自分が追求する仕事の分野でのトップ企業……10%（78人）
その他……4％（37人）

2018年7月に総務省統計局が発表した「労働力調査（基本集計）」によると、就業者数が増加傾向にある中でも、特に女性の働く人の増加数が59万人と、男性の44万人増加にくらべて大きくなっており、女性の社会進出が加速していることが伺える。
企業各社は、産休や育休、時短、フレックス勤務、テレワークなどの制度を導入し、女性の労働力確保に努めているだろうが、最終的に女性がその職場に定着するかどうかは、人間関係によるのかもしれない。企業には、制度とあわせて社内コミュニケーションを良好にし、同僚同士、または上司と部下の間で信頼できる人間関係が築けるような環境をつくっていくことが求められるだろう。