レバレジーズ株式会社は、2018年7月、自社が運営するサイト登録者（18歳〜30歳のフリーター、派遣社員、元正社員、元契約社員の男女269名）を対象に、地域限定正社員に関するアンケートを実施、結果を発表した。

調査ではまず、「急に上司から転勤をして欲しいと言われたらどうするか」と質問している。回答率の高かった上位3項目は以下の通り。


※ハタラクティブ調べ（https://hataractive.jp/）

1位：今住んでいる場所から割と近い場所であれば、転勤でも構わない（34.7％）
2位：引っ越し費用や家賃補助が出るのであれば、転勤を考える（31.6％）
3位：転勤するくらいなら、転職を考える（10.5％）

さほど遠方でなければ転勤しても構わないと考えている若者は一定数おり、約3人に1人は費用面を気にしていることが明らかとなった。


※ハタラクティブ調べ（https://hataractive.jp/）

次に、「地域限定正社員として働きたいか？」と質問。すると、「はい」と回答したのは、男性で70.7%。女性では77.5%。

また、「地域限定正社員で働きたい理由」を問うと、結果は以下の通り。


※ハタラクティブ調べ（https://hataractive.jp/）

・「地元を離れたくないから」（男性：77.8％ 女性：58.8％）
・「付き合っている相手がいるから」（男性：0.0％ 女性：11.8％）
・「子供がいるから」（男性：0.0％ 女性：5.9％）
・「親の介護があるから」（男性：11.1％ 女性：0.0％）
・「持ち家があるから」（男性：0.0％ 女性：0.0％）
・「その他」（男性：23.5％ 女性：11.1％）

男女ともに「地元を離れたくないから」がどちらも半数を超え、最多。その他の回答には「ペットを飼育しているので転勤は難しい」、「いつ転勤になるか分からない状態だと落ち着いて仕事が出来ない」、「東京は便利な街だから離れて暮らすのに不安がある」などの理由が挙げられた。


※ハタラクティブ調べ（https://hataractive.jp/）

最後に改めて、「地域限定正社員という制度を知っていたか？」と質問。すると、アンケートに回答するまで「知らなかった」が65.3%。一方、「知っていた」は34.7%という結果であった。

地域限定正社員とは、一定の地域内での配属・異動を条件に契約する正社員のこと。求職中の18歳〜30歳の半数以上が、地元を離れたくないと考えていることを考慮すると、人材の確保・定着のため、このような制度で働き方の選択肢を増やすという議論も必要かも知れないない。