約9割が「結婚・出産しても働き続けたい」。企業で働く30代独身女性の仕事観調査
株式会社リビングくらしHOW研究所は、2018年1〜2月、全国のフルタイムで働く30代独身女性を対象に「ワークライフについての意識・実態アンケート」を実施、結果を公表した。(有効回答数:200)
同調査では30代独身の働く女性の特徴を捉えるため、まず、仕事の意欲や向上心、結婚や出産の意向などにまつわるアンケートに回答を求め、その結果をクラスター分析※。そこから出現した「全5タイプの仕事観」についてレポートしている。本稿では、各タイプの特徴と、仕事上で目指していることとして多かった回答の上位3件を紹介する。
※クラスター分析=大きな集団の中から、互いに似た性質のものを集めてグループに分ける統計的な分析手法
※株式会社リビングくらしHOW研究所 調べ
<<全5タイプの仕事観>>(構成比率の多い順に記載)
本調査で分類できた「全5タイプの仕事観」と、
■「いずれはワーママ型」(構成比38.3%)
結婚・出産に積極的で、今の会社でワーキングマザーになることを想定しているタイプ。仕事は職場環境重視で、キャリアアップは無理なくできればという人が多数。
【仕事をする上で目指していること】
1位:収入アップ(81.4%)
2位:できるだけストレスなく(72.9%)
3位:自分の成長(52.5%)
■「仕事もライフもマイペース型」(構成比26.0%)
仕事は淡々とこなし、現状維持志向が強いタイプ。結婚は機会があればと思っている。仕事で主に目指しているものは、収入(将来への備え)や、できるだけストレスなく働くこと。
【仕事をする上で目指していること】
1位:収入アップ(77.5%)
2位:できるだけストレスなく(62.5%)
3位:自分の成長(45.0%)
■「仕事もライフもアクティブ型」(構成比16.9%)
しっかり働き、好きなことを楽しむタイプ。結婚はやや後回しにしている人が多い。自分の成長・やりがいなど、多くのものを求めて仕事に意欲的。
【仕事をする上で目指していること】
1位:自分の成長(100%)
2位:収入アップ(96.2%)
3位:仕事の質アップ(92.3%)
■「できれば専業主婦型」(構成比9.7%)
結婚・出産を機に仕事を辞めたい人がほとんど。キャリア志向は低いものの、上司や周囲の評価や、サポート的立場で役立つことにやりがいを感じる傾向。
【仕事をする上で目指していること】
1位:できるだけストレスなく(80.0%)
2位:なるべく定時で終わらせたい(73.3%)
3位:収入アップ(66.7%)
■「フリーに私らしく働きたい型」(構成比9.1%)
好きなことを仕事にして独立し、結婚・出産しても両立できれば…と考えている人が多いグループ。現在の職場で長く働く意向は低いものの、独立にも役立つスキルやノウハウの習得、社会貢献に意欲的。
【仕事をする上で目指していること】
1位:独立したい(100%)
2位:できるだけストレスなく(64.3%)
3位:自分の成長(64.3%)
最もクラスター別の構成比が高かったのは、「いずれはワーママ型」の38.3%。結婚・出産に積極的だが、結婚・出産を機に仕事を辞める気はないという人たちだ。結婚・出産を機に仕事を辞めたいと考えている「できれば専業主婦型」は10%弱。一昔前は多かった層だが、現代社会の趨勢に倣い、かなり減っているようだ。
「できれば専業主婦型」をのぞく4タイプ、すなわち全体の約9割は、結婚・出産したとしても働き続けたいと考えている。昇進を積極的に目指す人は少ないものの、「機会があれば」と思っている人は全体の4~6割程度いた。
タイプによって仕事に求めているものに違いが見られるため、このようなイマドキの30代女性の仕事観を把握することが、女性活躍推進のヒントにつながりそうだ。
Amazonギフト券(1,000円分)を30名様に贈呈!
また、入会者全員にビジネスに役立つ話題の書籍等と交換できるPRO-Qポイント「100ポイント」もプレゼント中!
プロフィールPROFILE
PRO-Q 編集部
PRO-Qは「人事/営業・マーケティング/経営者/財務・経理/ITエンジニア」の職種に特化したアンケートメディアです。 職種ごとのサイト展開で、専門テーマのアンケートを毎日実施中。編集部が厳選したトレンドニュースやアンケート調査レポート、PRO-Q著名人インタビューなどを掲載中。 ビジネスに役立つ知識の情報源として、「PRO-Q」をご活用下さい。
この記事にコメントする