家庭内における家事分担の実情調査 夫の帰宅時間が早い家庭ほど、夫の家事分担比率が高い傾向あり

株式会社マクロミルは、2018年6月、1都3県(東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県)在住のフルタイムで働く20~49歳の既婚女性16名を対象に、家庭内での家事分担の実情を探る聞き取り調査を実施、結果を公表した。

調査ではまず、夫婦の家事分担状況から、夫の家事分担比率3割以下を「家事分担比率が低いグループ」、4割以上を「家事分担比率が高いグループ」とした。

「夫の家事分担比率の低い家庭」では、夫の分担は0.5割 という人も複数おり、共働きにも関わらず、ほぼ妻一人で家事・育児をこなしている家庭が見られた。一方、「夫の分担比率が高い家庭」では、夫婦で最初にしっかり話し合うことで、どちらが何を担当するのか分担を決めているようだ。

次に、夫の帰宅時間を尋ねたところ、「夫の分担比率が高い家庭」では、夫婦共に19時~20時前後までには帰宅し、夫は寄り道をせず、まっすぐ家に帰ってくる傾向があった。なお、子供のいない家庭では、夫婦がほぼ同じ時刻に帰宅し、子供のいる家庭では、妻が早く帰宅する傾向があるようだ。

一方、「夫の分担比率が低い家庭」では、妻の帰宅が18~19時前後と早めなのに対し、夫の帰宅が、21~24時と遅い傾向にあった。遅くなる理由としては、残業、飲み会、ジム通いなどがあげられた。

次に、「現状の家事分担に対する妻の満足度」を尋ねると、「夫の分担比率が高い家庭」では、70点~100点。「夫の分担比率が低い家庭」の妻の満足度は、20点~95点と点数に差が生じた。中には夫の家事分担比率が低くても特に不満ではないといった人もいた。

夫の家事分担比率が低い家庭の場合、妻が夫にどの程度期待しているかによって、その満足度が違ってくるようだ。結婚歴が浅いほど夫の家事分担比率の低さに満足を示さないということは、今後、夫の改善に期待していると読み取れる。

次に、「家事・育児について十分にできていないと思うこと」を尋ねたところ、共働き家庭に共通していたのは「本当はもっとこまめに家事をしたい」というニーズであった。溜まった家事の片づけで休日が半分つぶれてしまうことが、不満を感じる理由の一つだという。

また、子供のいる家庭では、“もっと子どもをケアしてあげたい”というニーズ、子供のいない家庭では、“もっと効率よく家事をしたい”というニーズというニーズが見られた。

最後に、「家事代行サービスにどの程度興味・関心があるか」を尋ねたところ、特に子どものいる家庭において、平日の料理や家事のサポート、自分に何かあったときの子供の送迎や食事作りなど、サービスに興味を示す人が一定数いた。

子供のいる共働き家庭では妻は育児と並行して家事を行わなければならないため、日々大変な思いをしており、もっと余裕をもって子どもに接してあげたい、自分にも心の余裕が欲しい、といった気持ちが強いことが明らかとなった。

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