電通が「ライフシフトプラットフォーム」を設立。 人生100年時代において経験豊富なミドル社員にさらなる活躍の場を提供する

株式会社電通は2020年11月、人生100年時代を生きるための新たな仕組みとして、「ライフシフトプラットフォーム(LIFE SHIFT PLATFORM、以下LSP)」を立ち上げると発表した。これにより、新しい時代を生きるビジネスパーソンが、年齢に捉われることなく社会で長く価値を発揮できるように、「新しい選択肢」を提供していくという。

個人がイキイキと働き続けるための「組織の枠を超えた新たな取り組み」とは?

「人生100年時代」においては、「学業・仕事・老後」という3つのライフステージのうち、「仕事」の部分が長くなると想定される。定年にこだわらず長く自立的に働き続けるには、「社会人の学び直しの場と時間」、「複数の仕事に取り組める環境」、「新しい事業に挑戦する機会」が重要となるだろう。そこで電通は、さまざまな経験を積んだミドル社員が、安心して新たな挑戦を行える場として、2018年から構想と計画を進めてきた「LSP」の立ち上げを決定した。

同社は「LSP」を、「個人が社会に対して発揮する価値を、最大化するための仕組み」と位置づけている。また、「個人」と「企業」が柔軟につながる時代において、新たな関係性の構築を目指すという。

具体的なスキームとして、新会社「ニューホライズンコレクティブ(New Horizon Collective)合同会社」(以下NH社)を設立する。「LSP」への参加を希望する社員は、一旦、電通を退職して個人事業主となり、NH社と業務委託契約を締結。個人事業主として、一定の業務を受託するという形態だ。会社員とは異なり、個々人で「今までとは全く別分野だが、やってみたかったこと」や「これまでは踏み出せなかった新しい事業」などに取り組める。加えて、「固定報酬+インセンティブ報酬」により、安定した報酬を得ることも可能だという。

NH社では、個人のスキルや将来の展望などのデータを集約していくことで、新たな「学びや仕事の機会」、「仲間やチームづくりの機会」などの提供を目指す。この事業は、2021年1月よりスタートする予定だ。




人生100年時代を迎えたいま、一人ひとりが長い期間、自分らしく活躍することは、日本全体の目標ともいえるだろう。こういった大手企業の新たな取り組みが「道しるべ」となり、組織と個人の働き方を取り巻く環境が、よりよい方向へ変化していくことを期待したい。


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