人生100年時代のEdtech(教育×テクノロジー)活用により、学び直し意識が活性化 ~「大学のオープン化(MOCC学習)に関する調査」~

NTTコム オンライン・マーケティング・ソリューション株式会社と、一般社団法人日本オープンオンライン教育推進協議会(JMOOC)は共同で「大学のオープン化に関する調査」を実施した。この調査は、「MOOC(Massive Open Online Courses)」について調べたもので、自己研鑽を目的とした学び直しについて探ったものだ。
調査期間は、2018年8月~9月、対象は「NTTコム リサーチ」(旧gooリサーチ)の 登録モニター(10代~60代以上の男女)。方法はインターネット調査となり、1180名から回答を得ている。

「MOOC」を知っていると回答した人は2割強に留まる

MOOC(ムーク)とは、大学などの高等教育機関が、インターネットを通じてオンラインで講座を公開する取り組みのこと。代表的な例では、NTTドコモが運営する「gacco」や、富士通が手掛ける「Fisdom」などがある。gaccoでは北海道大学や東京大学、早稲田大学など、さまざまな大学や企業が講義を配信しており、簡単な登録を行うだけで、これらを無料で閲覧できる。さらに、受講後にテストや課題の修了要件を満たすと「修了証」が発行される。


質問:MOCCを知っているか?(N=1180)


※NTTコム オンライン・マーケティング・ソリューション株式会社調べ


MOOCとは、大学等の高等教育機関などが、インターネットを通じてオンラインで講座を公開する取り組み「MOOC(Massive Open Online Courses)」である。登録により無料で講義を閲覧・学習することができ、テストや課題の修了条件を満たした学習者には、履修の証明として「修了証」が発行される仕組みである。「知らない」と回答した人が約8割と大半を占め、認知度はあまり高くないこと分かる。


質問:MOCCについての取り組みをどう思うか?(N=1180)


※NTTコム オンライン・マーケティング・ソリューション株式会社調べ


認知度はあまり高くなかったものの、インターネット上で、誰でも場所を問わず、無料で学習できる取り組みであるMOCCについては「非常に良いと思う(19.7%)」「良いと思う(58.8%)」と8割近くの人が高い評価を寄せている。

MOCCで学習したい分野トップは男性は「経済学&金融」、女性は「心理学」

実際にMOCCで学習したい分を聞いてみたところ、全体のTOP10は以下順となった。
教養系と実務系科目満遍なく分散している。「心理学」「歴史」「経済学&金融」「音楽、映画」「芸術」「コンピュータサイエンス」「情報、テクノロジー&デザイン」「ビジネス&マネジメント」「健康&社会」「予防医学」
TOP10のうち、9つが5年間連続で同様の科目となっていることから、現代の日本人に人気がある学習分野は、ある程度普遍的であることがわかる。



※NTTコム オンライン・マーケティング・ソリューション株式会社調べ


男女別に見ると、男性の1位は「経済学&金融」、女性の1位は5年連続「心理学」。男性は「ビジネス・実務系」分野への人気が高く、女性は「生活密着系」の分野への関心が高い。

「学び直し」経験者は、2018年の調査では昨年比18.2%と大幅に伸張

社会人の学び直し経験の有無(N=1180)


※NTTコム オンライン・マーケティング・ソリューション株式会社調べ


「学び直ししたことがある」と答えた回答者は4割だったが、前年比では18.2ポイント増えている。一昨年から毎年増加しているが、昨年度は一気経験者の割合がに増えているようだ。

学び直す理由は「自己研鑽」が35.5%、自分自身のために学習したい

学び直しの理由(N=566)


※NTTコム オンライン・マーケティング・ソリューション株式会社調べ


前年の調査では「職業上、復習が必要」、「職業上、専攻科目知識では不充分」などの、仕事で必要に迫られての理由が主であったのに対し、今年は「仕事では必要なかったが自己研鑽のため」、「将来のキャリアアップのためには必要だと感じたから」などの自己研鑽型の理由がポイントを伸ばしている。

内閣が2017年に設置した「人生100年時代構想会議」の会議の中で、「リカレント教育」について「人づくり革命のみでなく、生産性革命を推進する上で、鍵となるもの」と言及されている。これは、労働寿命が伸びキャリアアップ、キャリアチェンジの必要性が高まっていることと、健康寿命が伸びて、より人生を楽しむために、何歳からでも学び直したいというニーズが年々高まっていることが背景にある。調査結果からも、学びたいという姿勢が鮮明になったと言えるだろう。

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エル

来年度で退職するが、再就職の為の自己アピールができる資格を保有していない(情報処理技術者・知的財産管理者等)。唯一取得したのは「第一種伝送交換主任技術者」だが、本資格は電気通信事業者内でしか有効でない。今から、前記2資格を取得する為に、努力をしていく覚悟である。
昭和60年3月、電電公社福島局第一施設部第二機械課第一機械係長1年数か月経験させてもらった。

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