8割が睡眠不足による生産性の低下やメンタルの悪影響を実感、課題は途中覚醒や睡眠の倦怠感の解消
睡眠に不満を感じている人の割合は?
まず「睡眠に不満を感じているか」を確認したところ、「かなり不満がある」(15.5%)、「不満がある」(33.6%)、「やや不満がある」(20%)の合計が69.1%にのぼることが分かった。なお、 産業医が“健康的”だと伝える7時間に睡眠時間が達していない「睡眠負債者」は、全体の65%に及んでいる。
睡眠不足や眠れないと感じる原因は?
次に、睡眠不足などの原因となる「睡眠課題」について尋ねると、「途中で目が覚める」、「寝た気がしない」、「早朝に目が覚める」が全体の73%を占めた。また、床についてから寝付くまでの時間が30分以上かかる人は、全体の16%となった。
睡眠不足が顕著な業界は不動産、IT
業界別に平均睡眠時間を調査すると、7時間どころか、最低必要睡眠時間とされる6時間を割っている企業が半数を超えている。特に「不動産」(4時間48分)や「IT」(5時間18分/5時間30分)は睡眠不足が顕著だった。
※O:SLEEP調べ
睡眠不足の職種は営業、コンサル
続いて職種別に睡眠時間を見ると、営業やコンサルなどが特に少ないことが分かった。
睡眠不足と生産性の関係は?
「睡眠不足により生産性の低下を感じるか」と聞いたところ、「非常に感じる」が26%、「感じる」が44.2%、「やや感じる」が14.2%と、何かしらの低下を感じている人が84.4%にのぼった。
睡眠不足によるメンタル状態への影響は?
「睡眠不足によりメンタルへの悪影響を感じるか」という質問に対しては、「非常に感じる」とした人は少なかったものの、「感じる」(28.2%)、「やや感じる」(56.4%)、もあわせると全体の87%にもなった。
米国のシンクタンク、ランド研究所の調査によると、日本における睡眠負債/睡眠時間の不足によるGDPの損失は、全体の2.9%に相当する約15兆円にも上るとのこと。健康経営や働き方改革へ取り組みには、社員の適切な睡眠時間を確保し、生産性を高めることも求められていると言えるだろう。
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