日本のIT人材がスキルアップに費やす時間で最も多いのは「週1〜3時間(35%)」

「5G(第5世代移動通信システム)」時代到来を目前に控えた今、日本のIT人材のスキル不足が問題視されているが、スキルアップに対する意欲はどれくらいあるのだろう。外資系人材紹介会社ヘイズ・スペシャリスト・リクルートメント・ジャパン株式会社は2019年6〜7月、IT人材205人を対象に、「スキルアップに関する調査」を実施した。


IT業界は特に日々の研鑽が質の高い仕事に繋がる業界であるが、日本のIT人材におけるスキルアップの取り組み状況はどうだろうか。

本調査において、「週に自らのスキルアップのためにどれくらいの時間を費やしますか?」と尋ねると、最も多かったのが「週1〜3時間」で35%。次いで「週3〜5時間」が28%で続く。




次に、日本のIT人材が「過去1年間に業務で求められる意外に自らのスキルアップのために費やした金額(会社からの補助を含む)」については最も多い回答が「3万円以下」で29%。次いで「30,001円~50,000円(27%)」が続く。

最も有効だった勉強法を複数回答で尋ねると、トップ3は「e-learning(98%)」、「書籍(82%)」、「外部の研修やセミナー(54%)」という結果であった。




―― 調査結果を受け、同社のマネージング・ディナーレクター、リチャード・アードレイ氏は、次のようにコメントしている。

「ヘイズが2018年にオックスフォードエコノミクスと共同で世界33ヵ国・地域を対象に行った調査研究によると、日本の『人材ミスマッチ』は世界最悪のスコアで、企業が求めているスキルと、実際に求職者が持っているスキルが大きくかい離している事が分かっています。

背景には、スキルを上げることが現職や転職先で評価され、より高い報酬に直結している欧米と比べ、日本は終身雇用が根強く、スキルアップすることが必ずしも評価や報酬に反映されないことから、日本のIT人材はスキルアップに対する意欲に乏しい傾向にあると言えます。

企業は、評価制度を見直し、パフォーマンスやスキルに重点を置く事で、IT人材のスキル不足解消につながるでしょう」


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