1日1時間以上読書をするビジネスマンは1割強。楽天が「ビジネスパーソンの読書の実態調査」を実施

楽天株式会社は2018年9月、「ビジネスパーソンの読書の実態調査」と題して、全国の仕事をしている20〜60代の男女1,000人(男性500人、女性500人)を対象に、起業、副業、転職の経験ならびにビジネス書との関係に焦点を当てた調査を実施、結果を公表した。

アンケート回答者の中で、起業、副業、転職経験の有無を調べるべく『働き方で経験のあるもの』を聞いたところ、「転職」が過半数を超える53.4%となった。「終身雇用」、「年功序列型賃金」といった従来の日本的な働き方が見直されつつある中、転職も今や当たり前のことになりつつあるようだ。以下、「副業」が17.3%、企業は7.6%であった。

ここからが本題。『1日の読書時間』について、全体および働き方の経験別にまとめた結果は以下の通り。

<<全体>>
・15分未満…39.4%
・15〜30分未満…26.7%
・30分〜1時間未満…22.3%
・1時間以上…11.6%

【15分未満】
・起業経験者…30.3%
・副業経験者…27.7%
・転職経験者…35.6%
・いずれの経験もなし…45.8%

【1時間以上】
・起業経験者…14.5%
・副業経験者…19.1%
・転職経験者…13.3%
・いずれの経験もなし…10.2%

全体では「15分未満」と回答した人の割合が39.4%で最多。働き方の経験別では、「1時間以上」と回答した割合が最も高かったのは『副業経験者』で19.1%。『起業経験者』が14.5%でそれに続く。なお、「いずれの経験もない人」では、「15分未満」と回答した人が45.8%に上り、半数近くの人が1日の読書時間が15分に満たなかった。

仕事に追われているビジネスパーソンだが、いつ本を読んでいるのだろうか。『ビジネスパーソンの読書シーン』について、回答の多かった上位3項目(全体)を紹介する。

1:入浴後~就寝までの時間(54.5%)
2:家を出た後〜会社に着くまでの時間(23.8%)
3:退勤後〜家に着くまでの時間(21.6%)

最も多かったのは、全体の半数以上が選択した「入浴後~就寝までの時間」(54.5%)。働き方の経験別に見たところ、1日に1時間以上読書をしているという回答が多かった「副業経験者」と「起業経験者」は、「いずれの経験もない人」に比べて、「起床~朝食までの時間」、「朝食後~家を出るまでの時間」が多く、朝出かける前のわずかな時間にも読書時間を確保している姿が伺えた。

『ビジネスパーソンが読んでいる本のジャンル』について、全体の回答を見るとトップは「小説」で64.3%。2位と3位はそれぞれ、「ビジネス書」(28.0%)、「マンガ」(27.1%)の順。同じデータを働き方の経験で比べると、2位に大きな違いが見られ、『起業経験者』と『副業経験者』は「ビジネス書」、『転職経験者』は「ノンフィクション・エッセイ」という結果。また、『いずれの経験もない人』の2位は「漫画」であった。

加えて、ビジネス書を読んでいる人に『ビジネス書が役立ったポイント』を聞いている。全体で回答の多かった上位3項目は次の通り。

1位:スキルを磨くのに役立った(43.9%)
2位:会話の話題作りに役立った(28.6%)
3位:業務の効率化に役立った(25.7%)

全体のトップ3を見ると、スキルアップもさることながら、ビジネス書から仕事上の会話で役立つ知識を得ているケースが多いようだ。また、「取引先との人間関係を築くのに役立った」という項目は、全体では16.1%にとどまったが、『起業経験者』では4割を超えており、独り立ちする上での取引先との関係構築にも、ビジネス書は一役買っていることが伺えた。

(参考)
【楽天ブックスで売れたビジネス書トップ10】
(※数値はビジネスパーソンが「もっとも影響を受けた」と回答した割合)

1位:『10年後の仕事図鑑』(著:堀江貴文、落合陽一)(21.8%)
2位:『未来の年表 人口減少日本でこれから起きること』(著:河合雅司)(17.5%)
3位:『お金2.0 新しい経済のルールと生き方』(著:佐藤航陽)(16.4%)
4位:『頭に来てもアホとは戦うな! 人間関係を思い通りにし、最高のパフォーマンスを実現する本』(著:田村耕太郎)(14.6%)
4位:『初めての人のための3000円投資生活』(著:横山光昭)(14.6%)
6位:『さあ、才能(自分)に目覚めよう 新版<ストレングスファインダー2.0>』 (著:トム・ラス、翻訳:古屋博子)(12.1%)
7位:『AI vs.教科書が読めない子どもたち(著:新井紀子)(9.6%)
8位:『LIFE SHIFT(ライフ・シフト)(著:リンダ・グラットン、アンドリュー・スコット、翻訳:池村千秋)(9.3%)
9位:『革命のファンファーレ 現代のお金と広告』(著:西野亮廣)(7.5%)
10位:『SHO DOG(シュードッグ)』(著:フィル・ナイト、翻訳:大田黒泰之)(5.0%)

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たもちゃん

読書必要ですね。

スナイパー

なかなか1時間は難しいと思います。
でも、空いた時間に読者をという考え方もあり、15分から30分程度を続けております。さら〜っと読んで、心に響くPointだけ
を読み取るという方法を実践したおります。

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